孤独な者への聖なる5ヶ条
12月。クリスマスソング溢れる繁華街。毎年毎年、同じ曲が繰り返し掛けられ続ける日本社会。その陽気で楽しげなクリスマスソングにどれだけ苦しめられている人間がいるのだろうか。その実態は誰も知らないし、知ろうともしない。神聖な夜を、幸いを願う夜を、喜びを分かち合う夜を、望めない者達がいる事をこの日本では取り上げない。幸福を手にした者だけが集い、祝い、憩う日としたいのだ、勝ち得た者達は!不幸などこの世にはこれっぽっちも存在しないんだと思い込む為にすべてを赤く塗りつぶしたいのだ!なんて恐ろしい儀式!なんて恐ろしい迫害!なんて恐ろしい鳥肉の消費量!
ある孤独な者は言う。「クリスマスソングが聞こえてくると死にたくなる」と。又、ある孤独な者は言う。「赤い服を見るとボッコボコにしたくなる」と。又、ある孤独な者は言う。「来世はいっそクリスマスツリーになりたいですよ。というか現世もほぼそんなもんですけど…」と。
しかし孤独な者たちよ!それでも尚、諦めてはいけないのだ。孤独を追い求めてはいけないのだ。
孤独を買い占めてはいけないのだ。
孤独を振り撒いてはいけないのだ。
孤独を愛しすぎてはいけないのだ。
誰かと寄り添う事を諦めなければ、求め続けるならば、その努力には、その涙には、その御身には、必ず幸いが舞い降りるはずなのだ。それが「いつもみんなの笑い者」のキミでもだ!ここで、本当の聖夜に役立つ、暗い夜道を照らすピカピカの『諦めないクリスマス5ヶ条』を紹介しよう!
【第1条】
12月中に周囲で行われる忘年会や合コン、パーティにはすべて行くのだ!たとえ何の誘いもない、普段ネット世界に閉じこもっているキミでも趣味や興味のある事はあるだろう。この時期はそういった趣味/サークルのオフ会も盛んに行われる。これには出会いを増やすという意図も確かにある。しかし真の目的は違う。キミが一人で孤独を満喫する事を止めさせる為だ。孤独はキミだけじゃない。それを知る為にもこの時期にあえて外界に飛び出すのだ。逆に「彼女を作るんだ!」と意気込まない自然な空気がこの時期の女性をより呼ぶ事もある。何時何処でプレゼントが届けられるかは誰にも分からないものだ。
【第2条】
未踏の地、知らない世界の女性に声を掛けよう。キミも孤独かもしれない。でもどんなに頑張っても出会いを作れない職業の人間もいる。看護師や介護福祉士などは出会いも、出会う間も無いまま、過酷な仕事に従事し続けている。この事は今、社会問題にもなりつつある。聖夜であるのに、聖職とも言える職の女性の多くが孤独だったりする現状。キミが孤独を知る者ならばこういう方々と交流すべきだだからといって自分で怪我を作るなどは頂けない。せいぜい風邪くらいにしておこう。
【第3条】
孤独でも、誰にもあげる予定なくとも、プレゼントは買っておくのだ。些細な物でいい。何処でプレゼントが必要になるかは分からない。キミの孤独センサーで幸いを待つ人を見つけ、一つでもキミのプレゼントを届けるのだ。
【第4条】
常に笑顔を忘れない。孤独で顔を、キミの世界を暗くしてはいけない。大丈夫、孤独は悪じゃない。キミの笑顔で他者の孤独を癒すのだ。それができるのも孤独を知るキミだけだ。
【第5条】
鳥のモモ肉、ターキーは食すべし。あれはこの時期安くてウマいからだ。食べて元気を出せ。そうすればクリスマスなんて一瞬だ!
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